第5回 メインライター:おくとぱす(2回目) 再びこんにちはみなさん、おくとぱすです。 いよいよ発売日も迫って参りました。 今回は、本作品のHシーンについて語らせていただこうと思います。 いわゆるMCもの、マインドコントロール系作品におけるHシーンとは、どういうところが重要か。 それは2つありまして。 まずひとつは、「絵」です。 見た瞬間に、「あ、これはターゲットが異常な状態になってる」というのがわかる、というもの。 公園の水道にまたがって満面の笑みでオナニー。まわりには普通に遊んでる少年たち。 みんなでお弁当食べてる中、ひとりだけチンポしゃぶってて、しかも誰もが楽しそう。 教室で先生が真面目に板書、クラスメートも静かにノート取ってる中、ひとり女の子が机の上に全裸で横たわって汁まみれでびくんびくん。 穏やかな家族の団らん、お父さんは妹とセックスしながら今日の出来事を聞いてお母さんはお兄ちゃんのチンポを静かにしごいています。 そういった「絵」が大事なシーンは、企画が勝負です。 どういうアイデア、どういう構図にするか。そこでいいものを考えつけば勝利は約束されたようなもの。 そしてもうひとつが、「テキスト」です。 「絵」としていえばごく普通のシーンでも、その絵につけるテキスト次第で、濃厚なMCシーンになる。 たとえば正常位の絵があったとして―― 「ああん、気持ちいい、好きだよ、好きぃ……!」と書けば、まあ普通のラブラブ甘々エッチです。 でもそこに、 「ああん、気持ちいいよぉ…………でも、君、誰だっけ?」 という台詞を言わせれば、途端に女の子が認識を操作されてるMCシーンとなるわけです。 他にも色々、台詞ひとつで様々な種類のMCシーンにすることができます。 「あん、あん、ボランティア授業だから、あん、仕方ないよねえ、クラスで一番モテなさそうな男子と、セックスしなきゃなんて、はあん!」 「はあん、いいよ、好き、もっと…………えっ? な、なんであんたなんかとエッチしちゃってるの!?」 「………………………………(人形になってて無言)」 「ねー、帰りドーナツ食べてかない? 新しいの出てさー(セックスしてることを認識していない)」 などなど。 まるでシナリオ講座の課題みたいですが、まあこの通り、テキスト次第で、 どのようなノーマルなシーンでも楽しいMCプレイにしてしまうことができるわけです。 さてそれを踏まえて、今回の操心術外伝のHシーンはと言うと……。 「絵」によるシーンは、ざくそんさんと自分とで、何度も打ち合わせてひたすら考えました。 見ただけでMCものとわかる、異常な、そしてエロいシチュエーション。 いくつも浮かんできたものを選び抜いて、本作品に投入しています。 すでに紹介されているものもそうでないものも、一目見て「おおっこれはいい!」と思っていただければ嬉しいです。 そして「テキスト」によるシーン。 もちろん先の「絵」によるシーンでもそうですが、ライターとしては、こここそ力の注ぎどころ。 全力を投入しました。 操られた女の子、本当ならとうていエッチなんてさせてくれるはずもなく、それどころか言葉すら交わしてくれない相手が、 うっとり主人公を見て服をはだけ体を好きにさせてくれる――確かにそのシチュだけでもエロいといえばエロいですし、 その後のエッチシーンを濃厚に描けば十分MCシーンとして成立します。 でも……それだけじゃ足りない、「十分」じゃいかんのだ、と今回は強く思いました。 十二分でなければ。充填するなら120%、クラシック音楽で言うならロシアのやりすぎ作曲家たち。 MC度合いはとにかく過剰でなければ! なので、今作品では、これまでの邪恋作品以上に色々詰めこんであります。 操り方法にしても、これまでの作品は1種類、ライバルキャラが出てきたとしてもせいぜい2種類だったものが、今作ではなんと4種類以上。 Hシーンも……。 操りはやる前の導入部だけで、操った相手を脱がせて行為を始めたら後は激しく腰を振り 女の子はあえぎそのまま昂り絶頂させ射精する――というだけではどうにも納得できず。 操ってHを始めたその後にも、何かMC的なことを入れられないか、何かもうひとつMCエッセンスを盛りこめないか……と、延々と考え続けました。 ひとつ書き上げた後、一休みして、目覚めて布団の中でぼうっとしている時に「あ! 途中でこういうのを入れよう!」と思いついたことも再三再四。 行為中の意識の切り替え。認識変化。暗示の重ねがけ。翻弄。春生相手の時には操っているはずなのに主導権を握られたりも。 他の「普通」のHシーンにはならないように、どの作品でも書かれていないようなものを、自分というMC好き読者が満足できるようにと、 これまで培ってきたMC妄想力のありったけを注ぎこんで書き続けました。 ――そのこだわりのせいで、各方面にご迷惑をかけてしまいましたこと、深くお詫びさせていただきます。 それらの成果を、ご購入いただいたみなさまに、楽しんでいただければ幸いです。 また、これまで操心術シリーズのみならず、あまたのMC系作品を買い支え、応援してくださっているみなさまに、心より感謝いたします。 今でこそこんなに沢山、催眠もの、MCもの作品が出回っておりますが、一昔前の冬の時代、 「どの作品をやるか」じゃなく「MC要素のある作品はないのか」と探し回りそれでも見つからず、 「催眠」の「催」の字だけでも飛びついていた頃を知っている身からすると、今はまさに黄金時代です。 この幸せな時代がやってきたのも、みなさまの熱い支持があったからです。 その支持をいただき続けられるように、自分たちも頑張ってゆきます。 これからもよろしくお願いいたします。 |