―――――――――――――――――――――――――――――――― 『操心術外伝 〜綾河博士のHENTAI事件簿〜』体験版レビュー3 ※敬称略 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 体験版を体験した人:津田清和(PCゲーム業界専門誌「PCPRESS」編集長) 18禁ゲームの定番ジャンルである「催眠」もの。長年、様々なタイトルが制作されてきたが、長年開発し続けているクリエイターは多くはない。 一言で催眠といってもジャンルは細かく、その専門性の高さを理解していることがペースに求められるからだろうか。 その限られたクリエイターが、『操心術外伝』でシナリオを手掛けるおくとぱす氏、そして監督のざくそん氏。 その二人による代表的な作品が『操心術』シリーズであり、今回はその最新作となる。 以前、取材で伺った話によると、おくとぱす氏はリアル系と言うべきか、催眠をかけるにも細かな手順を踏んで仕掛けていくものを好み、 ざくそん氏は不思議なアイテムで一発で……といったファンタジー色の強い内容を好むとのこと。 スタジオ邪恋の作品では、ざくそん氏のカラーが強く出やすいとも語っており、 今回の体験版も催眠誘導ビデオ「ハルキドラック」を使ってヒロインに催眠をかけている。 そのビデオ名の元?となった綾河春生(あやかわ はるき)が『操心術外伝』のメインヒロイン。 彼女は『操心術1』『操心術3』にも登場するキャラクターで、その豹変ぶりが話題となっていたが、 サブタイトルに『綾河博士のHENTAI事件簿』とある通り、彼女がどう変化していったのかが描かれるようだ。 余談として、ファンはご存じだが、『操心術』シリーズは春生の他にも複数タイトルに登場するヒロインが存在する。 監督・シナリオのコンビが同じだからこそスムーズにできる仕掛けであり、 またそれぞれの作品ごとに原画が異なるとグラフィックも変わっていくのも面白いところ。 個性・設定は同じ1つのキャラクターを複数原画で楽しめるのだ。 体験版に収録されているのは第一章。主人公は春生からマインドコントロールの実験台される。 といっても催眠をかけられるのではなく、催眠をかけた女性がどれだけコントロールされているかを図るため、できるだけ冴えない男ということで選ばれた訳だ。 こんな男にも処女を捧げることができれば完璧ということで、実験は見事に成功。 その後、春生による実験が続いていく……と思ったら、情けない主人公なのに、意外にも春生にその強烈なマインドコントロールを仕掛けることに成功。 春生を手始めに、大学で気になっていたヒロインたちを次々と洗脳、セックスを楽しんでいく。エッチシーンの構成もヒロインごとに いかにもなシチュエーションが用意されており、また2回目・3回目のシーンが気になっていく。この辺りの構成は流石と言えよう。 かくして主人公の優雅なセックスライフが続く……と思ったら、またしても意外な展開が(笑)。 催眠モノにふさわしいエッチシーンをヒロインごとに用意し、二転三転しながら、ここから『操心術』シリーズらしい物語が始まりそうな予感が嬉しい。 そんな体験版であった。 |