――――――――――――――――――――――――――――――――
『操心術外伝～綾河博士のHENTAI事件簿～』体験版レビュー4　　※敬称略
――――――――――――――――――――――――――――――――

体験版を体験した人：たいぞー（PUSH!!編集長）

・体験版プレイ早々、たいぞーに電流走る!!
これはまさに、そう、これこそ「操心術」以外の何物でもない……といった印象が率直なところである。
作を重ねる都度、といえばいかにも大げさだが、ストーリー的な繋がりまでありながら、たびたび原画担当が変更されていた「操心術」。
にも関わらず、同タイトルがシリーズとして受け入れられているのは、テーマとしての「催眠」が厳然と生きているからに他ならない。
玉石混淆のMC作品が、催眠を"手軽にHシーンを提供するため"の「万能道具」として扱うのに対し、
「操心術」はそのその弱さを含めた理由や過程を「題材」として丁寧に描いてきた。
この個性であり、好き嫌いの分かれるカラーは外伝とはいえど些かも変化はない。

　さて、好みという点で避けて通れないのは、今作「外伝」においてもヒロインでありながら道化的存在として描かれる綾河春生の存在だ。
誰もが内面をさらけ出さずにいられない催眠モノにあって、何を考えているかさっぱり分からない……
いや、それどころか日常会話すらままならない彼女はやはり色々な意味で特別だ。この無邪気な悪魔に対して、
ただ翻弄される突っ込み役という主人公の立ち位置を楽しめた人ならば本編も大いに楽しめるコトであろう。

　体験版はヤル時にはヤル主人公がトイレ&路地裏で二人のヒロインの処女を頂戴するシーンなどを含み、意外な展開で幕を閉じる。
体験版独自の構成なのかもしれないが、ヤハリ「操心術」、この目まぐるしい展開は侮れない!!　コメディ要素を散りばめつつ、
謎と非日常的エロイベントの数々でグイグイと引き込む流れは、シリーズの系譜に連なるタイトルとして些かの遜色もなし。
正真正銘のシリーズ最終作として、期待感を煽られまくったトライアルでした。